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明日の認可保育所の経営を考える

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

保育士の定着率を高める(3)

掲載日:2016年10月30日

みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。


今回も引き続き、保育士の定着率を高める方法と考え方
について、ご紹介したいと思います。


定着環境を充実させるにあたり、アメリカの臨床心理学者である
フレデリック・ハーズバーグが唱えた、


「ハーズバーグの二要因理論」


という考え方がとても分かりやすいです。



人間には、2種類の欲求があり、苦痛を避けようとする
動物的欲求をベースとした要因(衛生要因)と、心理的に
成長しようとする人間的欲求をベースとした要因(動機付け要因)があります。


苦痛を避けようとする動物的欲求を如何に充足させても、
人間は不満感が減少するだけで、積極的な満足感を増加させる
ことが出来ない、一方でたとえ心理的に成長しようとする
人間的欲求を十分に満たすことが出来なくても、
不満感が増大するわけではないと考えられています。



つまり、衛生要因をいくら高めても満足はしないし、
動機付け要因がいくら下がっても不満にはならないということです。



言い換えれば、衛生要因こそ離職の根源であり、
動機付け要因こそ、人が高いモチベーションを持って育つ
根源であるということが言えます。



次回は、この考え方から、具体的に保育士の定着率を高めるために
何が必要か、詳細をお伝えしていきましょう。

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