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明日の認可保育所の経営を考える

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

【特集】東日本大震災と保育園に思うこと

掲載日:2016年3月12日

みなさん、こんにちは。
大嶽です。

東日本大震災から、5年が経ちました。

もう5年なのか、まだ5年なのか、私自身は混在している気持ちです。

よく様々な場面で聞こえてきますが、

「あの時のことを忘れてはならない」

ということ。

普段生活している中で常に震災のことを考えなさいというのは、難しいでしょう。


ですから、せめてふと思い出した時に、そして、3.11だけは
向き合って一人一人が考えたいものですね。


ちなみに私は生まれが仙台で、今でも祖母が暮らしておりますので、
東北には特別な思いもあります。


何か復興支援として、出来ないことはないだろうか?
現地で瓦礫処理をすること以外に、私だから出来ることはないだろうか?

そんな思いで、たまたま機会をいただいて作成したのがこちらです。

http://www.meti.go.jp/policy/servicepolicy/kodomo_handbook_2012.html

経済産業省からの委託事業で作成した、

「こどもの安全のためのハンドブック」

です。

5年前に私が責任者として船井総研で作成した防災マニュアルです。

これは、経済産業省からもダウンロード出来ますし、実は全国様々な
自治体のホームページリンクからでもダウンロード出来ます。
(周知の仕方が微妙なので、知らない方も多いですが、、)

これを作成するにあたって、数多くの被災地の保育園に私たちは訪問しました。

その中には、津波で子どもたちが大勢なくなった園もあり、その園長に
お話を聞かせていただいた際の強い意志と教訓が詰まった内容も盛り込んであります。

この作成時に強く思ったのは、

「想定外は起きる」
「想定外は想定内」

ということ。

「こんなこと起こるわけがない」

という過信から、たくさんの被害が生まれてしまったのです。

また、避難訓練の大切さも知りました。

ある園長先生からは、

「震災直後に、すぐに保護者がたくさん迎えに来て、そのまま海近くの
自宅に帰り、家族共々津波に流されてしまったケースが多かった。
あの時に園の近くの高台に避難させていれば。」

という声がありましたが、そんな事は訓練もしてないし、
想定もしていないので、瞬時に判断はできないのです。



私だからできる復興支援。

そして、3.11を期に毎年出来ることとして、今でもこちらの
マニュアルの普及をしていければと思ってます。

5年前に経済産業省、その他有識者、被災地の保育園や幼稚園の園長など、
たくさんの方々の想いが詰まった防災マニュアルです。

是非こちらをお使い頂ければと思います。
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