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異業種の成功事例・トレンドから学ぶ保育経営

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

歯科医から学ぶ保育業界の未来

掲載日:2016年1月31日

みなさん、こんにちは。

今回は、山形県酒田市にある日吉歯科さんから保育経営
を考えたいと思います。

日吉歯科さんはこちら。
http://www.hiyoshi-oral-health-center.org

日吉歯科さんは酒田市の人口の1割が通うという規格外の歯科です。


一番の特徴は、


「予防歯科」


です。

・自費診療のメンテナンスは1万円
・虫歯があっても初回から5回目までは詰めない、被せない
・徹底的に予防指導に徹する
・多くの患者か年2回以上メンテナンスをしている
・セミナーを定期的に開催し、予防歯科を啓蒙

などで、日吉歯科に通う人で2本以上虫歯になってる人はいないそうです。

また、80歳までに一般的な歯科に支払う費用もほとんど変わりません。

それなのに、一般的な人は80では平均して6本しか歯が残っていないにも
関わらず、日吉歯科の患者はみんな自分の歯でご飯を食べているとのこと。


それが認知症対策にも貢献し、心のケアにも良き効果をもたらすわけです。

素晴らしい歯科ですね。
今や全国から歯科医が勉強しに来ているそうです。


では、これを教育業界でどう活かすか?

それは、


・教育の成果とエビデンスを明確にする
・個別対応のコンサルティングスタイルを取る


ということです。


たとえば2歳児が入園した際に、児童票や家庭調査票などで、子どもの健康・
発達は分かるでしょう。

今保育業界で具体的に初期段階で個別の状況を把握しているのはその程度です。


今後は教育部分の個別状況の把握と成長プロセスの提示、卒園後のゴールを
根拠を持って提示してあげる時代が必ずやってきます。


・全体としてこの教育を施すことでどのタイミングでどうなるかを科学的根拠
 をもって説明する
・その上で初期テスト(特に学力・IQ・運動能力・記憶力・集中力・表現力など)を実施する
・その結果を基に個別計画と目標設定をする
・PDCAを回し、その都度改善する

といったことが必要なんですね。


今はまだわからないかもしれませんが、10年後はそのような時代になっていきます
ので、ぜひ覚えておいてください。
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