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保育業界成功事例

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

認可外保育所の生き残り策!H幼児園の取り組み(2)

掲載日:2015年4月27日

みなさま、こんにちは!
船井総合研究所の服部です。

前回に引き続き、人気の認可外保育所である
兵庫県のH幼児園の人気の理由に迫りたいと思います。

公立幼稚園の空き定員がある中、H幼児園は、

預かり時間(保育機能価値)と
幼稚園に引けをとらない教育を提供しています。

前回もお伝えしたように、ここの校舎は築30年以上の
古い物件で園の外を見れば、認可保育所や幼稚園に通わせたい
と思うことでしょう。

そのような中、30人を超えるウェーティング状態を確保できているのは、


「教育価値が高い」

からです。


この「教育価値は高い」の定義は、
同一商圏内にある認可保育所や幼稚園、認可外保育所、インターナショナルスクールなど
同一の顧客層をターゲットとしたサービス提供者となる競合と比較した際に、

H幼児園の教育価値が高いということです。


船井流の「価値/価格」にあたる認可外保育所の価値は教育価値に当たります。

もちろん、現在の価格より下げれば、保護者の感じる保育所のイメージは高まりますが、
価格競争になると利益を圧迫せざる終えません。

小規模保育プレイヤーが園児一人あたり10万円/月の収入を超える中、
保育士の給与や処遇改善に投資できる中、価格を下げれば、人材確保の競争力も
弱まってきます。

そのため、"いかに教育価値を高めるか"が重要になります。

教育価値を高めるには大きく2つの方法があります。

1.教育コンテンツの特化
2.教育コンテンツのバラエティ(量)の付加

になります。

1については、
・ネイティブと英語で過ごすプリスクール
・一日中体育を中心としたプログラムで過ごす保育園
・知育教育を中心としたプログラムで過ごす保育園

などがあります。

2については、競合が行っている習い事や教室を包み込んで、
ワンストップで様々な教育が受けられる保育園です。

H幼児園は後者であり、
・体育
・読み
・書き方
・計算
・音楽(ピアニカなど)

を幼稚園に通う前から受けられる保育園であります。

競合と比較した際に、

預かりニーズ×教育ニーズ

の双方を実現できているサービスであり、所得性の高い層が
訪れています。


皆様の園においても

1.成果にコミットメントする特化型保育園
2.地域の習い事ニーズを包み込んだ保育園

のいずれかの戦略に舵を取っていくことが今後の認可外保育所経営
にとって非常に重要になってきます。

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