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明日の認可保育所の経営を考える

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

新制度後の保育士不足時代の処方箋(1)

掲載日:2014年12月15日

みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。


さて、もうすぐ2014年も終わろうとしていますが、
来年以降は保育士採用が最重要課題になると言っても
過言ではないと思います。


以前もお伝えしましたが、今保育士の採用市場を分類しますと、


1.新卒採用市場
2.転職市場
3.新規中途市場
4.潜在市場

の4つに分けることが出来ます。


1の新卒採用市場については、お分かりだと思いますが、2~4に
ついて簡単にご説明すると、


転職市場・・・今も勤めていて、別の園に転職する保育士
新規中途市場・・・毎年実施されている保育士試験で新たに生まれる保育士
潜在市場・・・保育士の資格はあるが、現場で働いていない保育士

となります。


ではこのそれぞれの市場はどれくらいあるのでしょうか?

船井総研の調べによりますと、


1.新卒採用市場・・・4万人(実質2万人)
2.転職市場・・・4~8万人
3.新規中途市場・・・1万人
4.潜在市場・・・68万人

となりますが、新卒採用市場は卒業生のうち約50%しか保育園で働きません
ので、実際には2万人となります。


つまり、市場だけで言えば、潜在市場が最も大きく、次いで転職市場が大きい
ということになります。


一方で事業者側の一般的な採用のターゲット市場をお伝えします。


1法人1施設認可保育所・・・新卒採用市場
1法人複数施設認可保育所・・・あらゆる手立て
幼稚園・・・新卒採用市場
認可外保育所・・・転職市場


つまり、1法人複数施設認可保育所以外はいずれかに偏っているという事実があります。


実質2万人の新卒採用市場に2.4万施設の認可保育所が採用を行っているわけですから、
ただでさえ厳しくなっている中で、来年度以降はさらにきびしくなることが予想されます。


よって、何でもかんでも媒体を出せばよいという時代ではありません。


大事なのは、

・計画性
・選択と集中
・効率化
・市場の拡大

という考え方です。

次回からそれについてお伝えしていきます。
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