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保育業界成功事例

    • ライター名:伊藤 沙穂理
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

育成に力を入れ、共感を得続ける保育園 【愛知県M幼稚園】

掲載日:2012年7月17日

こんにちは、船井総研の伊藤です。

今回は、愛知県にありますM幼稚園をご紹介します。

こちらは、先生の育成に力を入れている幼稚園で、
他の幼稚園と異なる特色は、
自園に入職を希望した際に、先生(スタッフ)心得の配布
入職が決まった際に、これから行なってほしいことの配布
入職後には新たな先生(スタッフ)心得の配布を行なっています。

まず、一番最初に配布する先生心得は、
自園の理念や考え方、目標や教育方針を説明し、
どのように働いてほしいかを伝えています。

このことで、入職前と入職後のギャップを極力減らすことと
自園に共感してくれた先生のみが入職する、という効果をもたらします。

次に、入職直前に配布するこれから行なってほしいことは、
・子どもへの接し方(やり方ではなくあり方)、
・こんなときどうする?(Q&A形式で記載)、
・園長からのメッセージ
などが記載されています。

ここで、ポイントとなるのは
あり方を記載している、ということです。

やり方はいくらでも記載できます。
あくまでも「人対人」の世界なので、
やり方ではなく、「こういう気持ちで行なってほしい」という
あり方を重視されているため、このような記載になったということです。

そして最後に、2つ目のスタッフ心得です。
これは、社会人として、一人の人間としてこう成長してほしい
というメッセージが主に記載されています。

自園での生活を通じて、どこに出ても恥ずかしくない、
誰と接しても好かれるような
そんな人になってほしいという想いが記載されているのです。

こちらには最後のページは空欄で、
実際に働いてみて自分の経験を記載する欄があります。

これを1年後に回収し、さらに次の年の新人先生のために追加していきます。
一度見たら終わってしまうのではなく、
継続的にこのマニュアルを使用することと、
実際の経験を次の先生に伝えていくことを目的としています。

また、上記を達成するための研修も行なっているようで、
・新人研修
・先輩研修
・一般常識研修(働く=楽しいを伝えるためと、世間を知る、という研修)
など様々です。

研修はそのために1日時間を費やすため、
先生によっては休みたい気持ちもあるかとは思いますが、
そこは共感して入ったために次にどう活かすか、
積極的な先生が多いこともこちらの幼稚園の魅力の一つです。

先生に対して園長や経営者の想いを伝えていくこと、
また、先生たちの向上を考え、それを行動に落としている園長先生の姿勢が素晴らしいですね。

一度見て終わってしまうマニュアルではなく、
日々活用できるマニュアルを作成していくことはもちろん、
想いや考え方を伝えていくことも
先生たちにとっては毎日のやりがいにつながるのかもしれません。

ぜひ参考にしてみてください。

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