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異業種の成功事例・トレンドから学ぶ保育経営

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

「もしドラ」のヒットから学ぶ

掲載日:2010年12月24日

みなさん、こんにちは。
船井総研の大嶽です。

今年も数々の異業種の事例から保育経営に活かせるポイントをご紹介
してきました。

今年最後の事例は、今年の書籍業界の旋風にもなった、

「もしドラ」

から保育経営を学んでいきたいと思います。

今年最大のベストセラーとなっている岩崎夏海著「もし高校野球の女子マ
ネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の部数は、電子書籍
版を合わせ200万部を突破しました。

もちろん、私も読みましたが、ここには数々のヒットの理由があると思います。


1.難しいものが分かりやすく編集されている
2.小説と経営本のハイブリッドという空白マーケットの創出
3.興味を惹かれるタイトル
4.知的向上欲をくすぐる
5.AKBのプロデューサーが著者

もちろん、5のAKBブームの影響は大きいと思いますが、それとは別に私は
1~4が重要であると感じています。

1については、ドラッガーの本を普段読まない、読んでもいまいち理解できない
、難しいという人たちにとっては、とても分かりやすく、手に取りやすいものだった
ことで購入のハードルが下がったことと思います。

2については、今まであまり存在しなかった、小説と経営本のハイブリッドに興味
を惹かれたことと、その新鮮さが評判につながったことも大きな理由です。

3については、とても惹かれるタイトルであること。
「確かにマネージャーが読んだらどうなるんだろう・・・」という興味心をくすぐられた
人は少なくないと思います。

そして、4の知的向上欲。
とにかく今年は池上さんのブレイクも同様に知識習得ブームでした。
時代背景もありますが、多くの人々が自分の知識を増やそう、高めようという
意識に駆られたことと思います。

このように改めて考えると、ブームのための理由がいくつも盛り込まれているように
思います。


では、これを保育経営に考えてみましょう。

まず、今までになかった新しいコンセプトが必要になります。
そして、それ自体が分かりやすいものでなければなりません。
さらに、そのコンセプトに基づいてこれまでになかったサービスを生み出す意識を持つ
ことも重要です。

そして、これから保育園は保護者の知的向上欲に応える役割を担うことが
求められます。

子育ての知識はどんな保護者でも得たいもの。
積極的に保護者に対する情報発信を高めていく必要があります。

是非まだ読んでいない方は一度読むことをお勧めします。


それでは皆様、良いお年をお迎えください。
みなさまにとって来年が良い年になりますように。。。

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