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異業種の成功事例・トレンドから学ぶ保育経営

    • ライター名:大嶽 広展
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

牛丼戦争から学ぶ

掲載日:2010年7月 9日

さて、今回は「牛丼戦争」から保育経営を考えていきたいと
思います。

6月の単月売上高の結果が出ました。
昨月対比で見ると、

・すき家(ゼンショー):18.7%増
・松屋(松屋フーズ):2.1%増
・吉野家:15.1%減

という結果でした。

吉野家の完敗といったところです。

この最大の理由は、「価格」です。

今年の6月の段階では、

・すき家(ゼンショー):250円
・松屋(松屋フーズ):250円
・吉野家:380円

となっています。

これは、船井流の価格理論で言えば、致命的な問題が
あるのです。

お客様は価格帯を1・2・3・5・10で判断します。
要するに、昼食で言えば、100円、200円、300円、500円、1000円という
ような予算帯で考えるのです。

牛丼はイメージとして300円~500円というところですから、

お客様の予算帯としては300円・500円で考えるのです。

そして、この各予算帯には分岐点があります。

詳しい算出方法は省略しますが、それが、

100円→200円:180円
200円→300円:270円
300円→500円:400円

となります。

よって、すき家と松屋は200円の予算帯、吉野家は300円の予算帯に入って
しまい、異なる予算帯で勝負をしているのです。

これでは勝てません。

もしその予算帯を上回るほどの価値提供が出来ていれば話は別ですが、
いまや、すき家や松屋の牛丼も美味しいのです。

吉野家が牛丼でブランド化されているのは事実だと思いますが、特に今の時代に
それを求めるよりも圧倒的に価格を求めている事が分かります。

これは保育でも同様です。

認可保育園は大よそ30,000円の予算帯で、認可外保育園は50,000円の予算帯
になります。

予算帯が異なれば、提供する価値も高くなくてはなりません。

だから、認可保育園の小型版のような一般的な託児所では経営的に成立するはずが
ないのです。

是非参考にしてみてくださいね。


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