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保育経営の基本を知りたい

    • ライター名:荒井 香織
    • 会社名:株式会社 船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

働きやすい環境づくり~その4~

掲載日:2009年12月11日

みなさん、こんにちは。
本日は働きやすい環境づくり4回目ということで、男性保育士についてお話したいと思います。

近年では、男性保育士の需要も増え、少しずつ男性保育士の人数も増えてきました。
しかし、まだまだ保育というと女性の職場と考えられる方が多いのが現状です。

では、どうして男性保育士は増えないのでしょうか?
理由としましては、
①業界的に給与が低いため、所帯を持った場合に家族を養えない
②女性だらけの職場での、人間関係の悪化
③保護者が男性保育士を嫌がるケースがある
などが考えられます。

①では、入社して3年程度はいいものの、実際結婚をし、自分が一家の大黒柱となった際に、給与のみでは生計が立たないというケースが多くあります。
園側としましては、保育士のキャリアアップのためのポストを用意する必要性があります。
多くのスタッフのポストを用意するために、施設展開を考える経営者様も少なくはありません。

②では、やはり女性特有の職場ということもあり、人間関係がうまくいかない場合があります。
結局関係がギクシャクした男性保育士が辞めてしまうというケースです。

③では、特に乳児についてですが、保護者が男性保育士の乳児への保育を嫌がるケースがあります。
女性のようなきめ細かさや気遣いを求めている保護者は、男性保育士を敬遠する傾向があるようです。

しかし、男性保育士がいることでこのようなメリットがあります。
①サッカーや野球など男性が得意とする遊びができる
②力作業など、女性だけでは対応できない業務が任せられる
③男性が職場にいることで、職場に活気ができる
④男性職員がいることで、保育園に対しての安心感が増す
などです。

保育施設というのは、家庭に近い環境での生活です。
家庭にはお母さんとお父さんがいることが通常ですよね。
そのためにも、男性保育士の需要は必ずあります。

少しずつ保育士の業界平均の給与が上がり、男性保育士が増え、保護者の男性保育士に対する認知も広がれば、もっと男性保育士の働きやすい環境ができますよね。

ぜひ、みなさんにも考えていただければと思います。
(あらい)

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