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保育経営の基本を知りたい

    • ライター名:下田寛之
    • 会社名:株式会社船井総合研究所
    • 創業から38年間で約30,000社の経営コンサルティングを行い、業績向上のお手伝いをしてきました。現在500人の社員が約5,000社のコンサルティングに当たっています。

求められている地域特有のサービスを把握する

掲載日:2008年6月15日

前回は、対象(ターゲット)が「誰なのか」と「どこにいるか」について簡単にお話をいたしました。
今回は、具体的にその対象(ターゲット)がどんなサービスを求めているのかを把握し、競合がいる中で自社がどのようなサービスを差別化して提供していけば良いのかについてお話していきます。
いきなりですが、地域や設立する場所によって対象が求めているサービスが違ってくることは当然の話です。
思い描いて下さい。ある地域に保育園を設立しようと考えたところ、どう理想的に作ろうとしても、対象者の自宅から5km先に設立することになってしまうとします。さらに、その地域には電車もバスもなく、徒歩か自家用車でしか保育園に行けないとします。そんな時、送り迎えのサービスがあったらどんなに便利でしょうか。
逆に、大半の対象者の自宅から徒歩5分程度の場所に保育施設を作ったとしたら、さほど送り迎えのサービスは必要は無いでしょう。

このように地域の状況によって、求められてくるサービスは異なってくることは想像できると思います。
地域特有の高品質サービスを把握する手段として、その地域で一番人気の保育園とそこそこ人気のある保育園、人気のない保育園の3つに行き、そこで行われている下記の6つの差別化要素を比較してみることが有効です。

1. サービス
2. 施設
3. 立地
4. 価格
5. 接客
6. 集客方法

これらを比較することによって、その地域の住民が何を求めているのかが良く分かります。大抵の場合、認可(価格が安い)で、立地が良い、保育園が地域一番園なのですが、地域一番園が立地が良くなくて、価格が高かったりしたら興味深いものとなります。
よほど、その他の差別化要素で対象のニーズを把握しているものだと思います。

次回は、地域特有サービス以外の具体的に競合調査にて見るポイントを説明して参りたいと思います。見るポイントは先に掲げた6つの差別化要素をより具体的にしたものなので楽しみにしててくださいね。

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